フランスの行事

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フランスの行事

フランスに行くとフランス独自の風習やキリスト教に関係した行事に戸惑うことが多いです。クリスマスは何をするの?なぜ一月には行く先々でガレット・デ・ロアが出てくるの?なぜ、今夜はクレープを食べるの?カーニバルって何?疑問は尽きません。


No.1
*Noël(ノエル:クリスマス) 
12月25日
12月にフランスに行くと、フランス中の街中がイルミネーションで飾られ、景色がさらに美しくなります。しかし、日本のクリスマスの賑やかなイメージのままフランスに行くと、鮮やかなイルミネーションとはかけ離れて、静かな街に驚くかもしれません。
フランスでは12月24、25日は、日本とは異なり、キリストの誕生を家族とともに祝います。何日も前から、家に来る人数に合わせて食事の準備をしたり、子供たちへのプレゼントを買いに街を奔走します。そして24、25日は家でゆっくりと家族と食事をしたり、話をして過ごします。そのため、街は人気がなくなりひっそりとします。敬虔なカトリックの人たちは、食後、夜のミサに行くこともあります。この時期はクリスマスのためにいろいろな教会でコンサートが開かれています。

クリスマスはフランス語でNoël(ノエル)といいます。実は、クリスマスは2つの意味があります。一つはキリストの生まれた日で、キリストの誕生をみんなで祝う日です。
Noëlの語源はラテン語でNatalis(dies)、フランス語でle jour natal、「生まれた日」という意味です。何が生まれたか言えば、不滅の太陽です。もう一つのNoëlは太陽の恵みを祝う日です。この日はヨーロッパではいわゆる冬至にあたります。昔はこの日から太陽が生まれ変わると信じられていました。この慣習にキリスト教会が人々の太陽となりうるキリストの誕生日ということも強調し、人々の生活や心に定着していったといわれます。そのため、二つのNoël、キリスト教のNoëlと慣習のNoëlが存在するということです。ちなみに2005年の冬至(太陽の恵みを祝うノエル)は12月21日だそうです。
No.2
*Épiphanie*(エピファニ:キリストの御公現の祝日)
1月6日
Épiphanieはクリスマスの12日後に行われます。東方の三博士(いろいろな解釈がある。Les mages d’Orient :mageはペルシャなどの神官・・・天文学や占星術に長けていた) がキリスト誕生に金(国王のシンボル)、宗教儀式で用いる香(神の象徴)、ミルラ(キリスト受難の象徴)を持ってきました。
現在では、12月25日に、キリストが生まれたという噂が、近隣の国に流れ、近隣の国王がそのとき貴重だった砂糖、小麦粉などをお祝いに持ってきたということになっています。時代を経て、東方の三博士は東方の国王となり、宗教的な意味合いの強いシンボルが生活に身近なもの、特に昔貴重だったものになったと思われます。
そして、それらの貴重な材料で作られたgalette des roisガレット・デ・ロアをクリスマスの12日後(現在は1月6日)にキリスト誕生の祝いとして食べる習慣が生まれたといわれます。
そのため、1月にはいると、ケーキ屋、パン屋、スーパーなどで、王冠(couronne)つきのガレット・デ・ロアがよくみられます。家に誰かが来るときも、誰かの家に行くときもガレット・デ・ロアがお土産として、この時期はガレット・デ・ロアを見たり、食べる機会がとても多いです。
No.3
*Chandeleur(シャンドルール)
またはpresentation(プレザンタシオン)
2月の最初の日曜日
Chandeleurは「ろうそくの祝い」という語源をもっています。2月2日はキリストの母、マリーの清めの式が行われ、エルサレムの教会にキリストを紹介した日です。そのため、Chandeleurはpresentationとも呼ばれています。人々がろうそくをもってその日を祝ったため、Chandeleurと呼ばれるようになったといわれています。現在も、教会ではこの日にろうそくをたくさんつけ、キリストの誕生を祝うそうです。

しかし、現在、Chandeleurはろうそくをもってキリストの誕生を祝うというイメージより、クレープを食べる日という印象が強いかもしれません。
No.4
*Mardi gras (マルディ・グラ)
*Cendre(サンドル)
*carême(カレム)
3月最後の火曜日
3月最後の水曜日
Cendreから40日間
Carêmeはラテン語で40日目、Pâquesから40日目という意味です。Mardi grasの翌日、Cendre(mercredi des Cendres:灰の水曜日)から から40日間(Pâquesまでの日曜日を除く)、carême(断食)が始まります。なぜ40日間かというのは、聖書でキリストが40日間苦行をしたことからだそうです。断食の前に1週間最後の晩餐ともいうべき盛大な祭りと食事を行います。その最後の日がMardi grasといわれ、最も祭りが頂点に達する日です。Carnavalはラテン語で肉(食事)をやめること、つまりcarêmeに入ることを意味します。

現在では、carêmeはほとんどなくなりました。しかし、それは昔の話ではなく、約100年前のこの時期には食事を質素にするなどキリスト教の行事に沿って生活が行われていた家庭もあったそうです。

 一方、carnavalは現在でも続いています。有名なのは、ベルギーのBinche(バンシュ)、Nice(ニース)で行われるカーニバルでしょう。カーニバルを見に各地から観光客が訪れます。しかし、若い人たちよりは子供や子供をつれたおじいちゃんやおばあちゃんたちのほうが元気で人数も多いかも。特徴のある衣装を着て、楽器を演奏しながら通りを行進したり輪になって踊ったりします。住民も観光客もその音楽や踊りに合わせて踊り、カーニバルは朝から晩まで続きます。